大人になってからの勉強と仲間との学び合い
大人になってからの勉強って難しいですよね。限られた時間の中で取り組まなければならないし、学校のように体系的に通える場も少なく、どうしても独学に頼る部分が多くなります。
わたしたちピラティストレーナーも、常に学び続けています。資格を取得した団体での定期的なセミナーや、解剖学の学習など。どんな資格でも同じですが、「取得して終わり」ではなく、資格はあくまでスタートライン。そこから知識をアップデートし、経験を重ねて初めてエキスパートに近づけるのだと思います。
わたし自身、一番長く保持しているのは臨床検査技師の資格です。振り返ると、資格を取ったばかりの頃は知識も経験もまだまだ不足していて、業務の流れを覚えるだけで精一杯でした。でも安心してください。新人がいきなり一人で検査を任されることはなく、必ず指導者がついてサポートしてくれます。
今は検査技師とピラティストレーナーの二足のわらじを履いていますが、両方とも学び続ける必要があります。検査技師の仕事では同僚や先輩の支えがありますが、ピラティスに関してはほとんど独学。必要だと思う分野を探し、セミナーで学び、実践と試行錯誤を繰り返す日々です。その積み重ねが、少しずつ自信につながっていきます。

上部胸椎の伸展って…という内容であれこれシェア中。。。
仲間とつながる場の必要性
山梨県ではまだピラティススタジオも少なく、トレーナー同士が気軽に相談できる環境があまり整っていません。わたしも今年4月に独立してスタジオを始めましたが、横のつながりが本当に少ないことを痛感しました。
「困ったときに話せる場所がない」
「誰かに相談したいけど、環境がない」
そんな声は、わたしだけでなく他のトレーナー仲間からも聞こえてきました。そこで、「グチでも何でもいいから話せる場をつくろう!」という思いから、何人かで交流会のような集まりを立ち上げました。名前も決まっていない、ゆるい会ですが、実は4月からすでに活動しています。
この会では、クライアントさんへの対応方法やレッスンでの工夫など、自由に話題を持ち寄ります。今は同じ団体で資格を取った仲間が中心ですが、将来的には他団体のトレーナーにも広がっていくかもしれません。
学びを続ける仲間に感謝して
ありがたいことに、この勉強会のおかげで独立後も一人で悩みを抱え込まずにすんでいます。仲間がいない中で悩み続けるのは本当に苦しいこと。良い仲間に恵まれたことに感謝していますし、先に独立された方々のご苦労も身にしみて感じます。
この会では、特別なテーマを決めることはほとんどありません。「何か質問ある?」「話したいことある?」と投げかける程度です。大切にしているのは、否定しないこと、縛らないこと。もちろん誤った情報は修正しますが、誰かの主張だけが強くなりすぎないよう、安心できる雰囲気を心がけています。
今後、回数を重ねる中で形は変わっていくかもしれませんが、安心して話せる場所として継続していきたいと思っています。